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遅すぎることはない

2023/02/19 0:31

キッカケは些細なところ

中学3年生の春。

「今、思いっきりジャンプして、この部屋の天井に手が届くかやってみろ」

訳も分からずとりあえずジャンプした。垂直飛びで。

バレー部だった私。何の前触れなく陸上部の顧問に呼び出された。

怒られるようなことは授業でも部活でも断じてしていないはず…と少しビビりながら体育館の教員準備室へ向かったら、ジャンプさせられた前西原。

そこまで高くはなかったはずだけど…ぴょんとジャンプし指先で天井に触れて着地。

「いいね!よし!!次の大会で走り高跳び出てね」

訳もわからず一度もやったことない走り高跳びを始めることになった瞬間でした。

後で詳しく聞くと、どうやら地区大会では一つの競技に選手が一人参加するだけで点が得られるらしく…全体の参加人数が多ければ総合的な得点がかさましできて、総合優勝が狙えるという算段。

要するに… 個人の結果が伴わなくてもいいから、参加賞の一点を稼いでもらうために、バレー部で跳躍力のありそうなやつを一人見繕ったようだ。

生徒使いの荒い先生だこと!!

運動神経は悪い方ではないと自覚してたけど、私よりも背が高いバレー部の生徒は結構いたはずなのに何故?…と疑問を抱えながらも陸上部の練習に参加。

結果だけ言うと、この経緯で参加した地区大会で上位入賞して沖縄県大会で6位になれました。ブラボー!

うちの両親としては、ひたすらバレーボールやってた娘が急に始めた走り高跳びの為に、中学卒業間近で新しいスパイクを買わされる羽目になるとは思ってもいなかっただろう…。

とはいえ、顧問の先生の適当な垂直飛び人選のおかげで、私自身も中学最後の夏はいい思い出ができたんですね。両親にも先生にも感謝しております!

元々球技が好きだったし走るの特に好きでもないし、陸上なんて誰がやるか!くらいに思っていた当時の前西原は、走り高跳びなんて一生縁がないものだと信じていただろう。多分。

知らない物事を知ったり、体験したり、なんでもキッカケが大事だけど、そのキッカケは本当に些細なところから生まれるのですね。

私の走り高跳びキッカケは教員準備室での唐突な垂直飛び。

ちなみに当時、私の知らないところで皆から「バネ」というあだ名で呼ばれていたことを知るのはその少し後だった前西原でした。

追伸:他校の運動部にも「バネ」が伝わってた。