この時期になると満を持して土から出てきたセミたちが、短いセミ生を謳歌しようとブイブイ言わせてきますね。
つまるところ、夏真っただ中ですね!!
東京に住んでると、セミがだめって大人、結構多いイメージなんですがどうなんでしょう??
Gが飛んできたならそりゃパニックにはなりますけど…
セミは子供の頃にめっちゃ捕ってたでしょうよ~
とか思っちゃうのは私が宮古島育ちだからでしょうか??
北海道出身の方とセミの話題(なんだそれ)が全く嚙み合わなかったので、土地によってセミという生物に対しての認識に差があるのでしょうか。。。
前西原は一体何の話をしているのかと思っていますね?
セミの話しだよ!!!!
夏が来ると、ちょっとしたセミエピソードを思い出してしまうので、せっかくだから文字に起こしてみようかなと思っていますよ!!!!
暇な人だけ気が向いたら続きを読んでください。笑
以前働いていた店で。
外から入ってきたお客さんの背中にセミがくっついてたことがありました。
Tシャツのロゴかワンポイントアクセサリーかのように、静かに、でもがっしりと存在感を放つセミが。
くっつかれてる本人は全く気が付いてなくて、にこやかに挨拶なんかしちゃってます。
背中にセミついてるのに。
虫が苦手な他のスタッフが真っ先に気付いてしまい、ガクブルで私の服の裾を引っ張っている…もとい、しっかり私を盾にしている。
「出て行ってもらって!!」とお客様を追い出そうとするし、それを伝える役割を私に押し付けようとするし、常に私を盾にしているスタッフ(上司)にちょっとうんざりしたのはここだけの話。
そんなやり取りされてる事もつゆ知らず…セミとともにやってきたその人は、真夏の日差しで火照った体を少しでも冷まそうと、室内でゆっくりと涼をとっているわけで…
今にも、汗をかいてほんのり肌に張り付いたTシャツ(セミ付き)を指でつまんでパタパタとはためかせてしまいそうだ…!!
これはまずい。
そのTシャツに振動を加えられたら、ヤツは間違いなくそこから飛び立つだろう。
私は全然平気だけど、セミに室内で飛び回られるときっと虫嫌いのスタッフ(上司)が騒いで大迷惑なので、ここは私が慎重に対処しなくては!!
大前提として、セミの人が背中のセミに気づいて暴れちゃったらどうにもならないので、ゆっくり落ち着いた口調でお伝えする。
「お客様、背中にセミがついています…いったん、ゆっくり外へお願いできますでしょうか?」
言いながらちょっと笑っちゃったけども。
とりあえず、あきらかに動きが硬くなったセミの人は、ゆっくりドアの外へ。
よくやったセミの人!!
でもまだ安心はできない。
なぜならここは地下一階なのだ。
室外とはいえ、ここで飛び立つと外へ出られずに建物内に居座り続ける可能性もある。
そうなると、セミがいるから外に出れない…などと、虫嫌いのスタッフ(上司)が後から私にセミ退治を命じることは明らかだ。いやだ面倒くさい。
今、確実にセミをこの建物の外へと放たなければならない!!
なので前西原、迷わずセミをわしっと捕まえました。
ええ。わしっと。
セミがばたつかないように羽の根元を両サイドから包み込むようにわしっと。
ジジ…ジジッッ…ジジジジッッ!!!!
セミが結構な音量で鳴きだしたので、周囲にいた人が一斉にこっちを見る。
セミの人は無事にただの人になったので室内へ入ってもらい、私はそそくさと地上へ向かう。
近くにいた子供が叫ぶ。
あのお姉さんセミもってるぅぅぅ!!(怯えている)
一緒にいる父親が応える。
わぁぁ…素手で…すごいねぇぇぇ…(引いている)
そんな嬉しくもない歓声を横目に、ジージー鳴きわめく命短いセミを野生に返し、セミッション終了。
よし、これで安心して仕事できるなー
とか思いながら戻ると、虫嫌いのスタッフ(上司)は信じられないといった表情でこっちを見ていた。
いやいやそんな顔しなくても…と思いつつ、「オスだったから掴んだら鳴いちゃってうるさかったですねー」
って店の中に入った。
「普通オスメスとかわかるの?!え、それ以前にセミ触れるとか…」
と口元を両手で隠しながら言われました。
私はすっかり「セミわし掴み出来ちゃう変わった人」になってしまった。
心外だ。
虫嫌いの上司も、セミにくっつかれた人も、ちょっとびっくりしていたであろう見知らぬ親子も、何ならセミでさえも…
みんなをハッピーにしたはずなのに!!
しばらく店の中で「この人セミわし掴みする」っていう感謝ではない方向でネタにされたのも心外だった。
当時はそいつの服にセミがくっつけばよかったのにって思っていたけど…
今思うと、なんかそれも人としてどうかと思うよね。笑
優しくなろう。セミにも人にも。
全然締まらない。
夏のセミエピソード、おわり。