先月の下北沢でのライブのリハ後に少し時間があったので、「たまにはオシャレに茶でもしばいたろかー!」と、ふらっとカフェに行きました。
洋館のアトリエがコンセプトになっているカフェを発見。
可愛い店内に洋裁に使う色んな雑貨が散りばめられていて、ひっそりとテンション上がる前西原。
なんだか高校時代を思い出してしみじみしてました。
↑堂々と写真取れなくて店内の様子がなかなか伝わりにくい。笑
ワタクシ、通っていた高校では家庭科が必須科目で、よくお裁縫してたのです。
ミシンに生地、トルソーに針と糸。細々した裁縫グッズがひとまとめにされている部屋が懐かしくも感じる。
…まぁ実習室はこんなオシャレじゃなく、ただの作業部屋だったけどね!!
当時は簡単なドレスや着物、浴衣も縫ったりしてたけど、今はもう何もつくれない…笑
ミシンも手縫いも沢山していたけど、なぜだか思い出したのが機織りをした時の事。
学校にあったのは古い織機だったけど、高校生ながらにその佇まいがとっても魅力的で、早く使ってみたい機織りしたいとその日を心待ちにしていました。
やっとこ機織りの授業になって、いざ!!
と思いきや、すぐ織らせてもらえるわけもなく。
まずはたて糸をセット。織りあげたい幅分、糸を敷き詰めてセットしていく。
ほっそい糸を、織りたい幅分だけ、隙間が無いよう正確に、敷き詰めるようにセットしていく。
気が遠くなる。。
セット出来たら、いざ機織りを!!
という事でもなく。
よこ糸に使う麻の繊維をより合わせて糸を紡ぎます。
ほっそい繊維を、より合わせて、糸車で紡いで、よこ糸をセットしていく。
指先マヒしてくる。。
気が遠くなる。。
馴れない分、準備だけで相当な時間かかった気がする。
ようやく織り始めていくわけだけど、楽しいは楽しいが…すごく大変だった。
たて糸とよこ糸を重ねて織り込んでいく作業は地味だけど、よこ糸を打ち込む力加減が常に一定じゃないと仕上がりがデコボコになるからすごく難しかった。
雑に扱うと糸がすぐ切れて、紡ぎなおすのも大変。
数センチ織り進めるのもかなりの時間がかかったし、眼精疲労も半端なかった。
たった30センチ織りあげるのにこんなに苦労しなきゃいけないのかー!なんて言いながらも、少しでも織り目が綺麗に整うように…と機織りに夢中になっていた前西原。
限られた授業時間の中で、黙々と頑張って織り進めたランチョンマットサイズの織物。
時間をかけて苦労して織りあげて、不格好だけどすごく愛着があった作品。
「どれどれ…織り目が歪んでるから形がねぇ…まぁ、織物の校内展示物少ないし、生徒作品で展示するねー」
と、先生にあっさり回収されていった。
……生徒の作品を取り上げておいて、しっかり仕上がりに文句つけてた!!
カフェラテ飲みながら思い出して、あの時の切ない気持ちが沸き上がってきたなぁ。笑。
まぁ、冷静に見れば実際きれいな仕上がりではなかったし、結果としては妥当な評価なんだけどもさ…
なんだかふと考えたんだけど。
それはつくるものが何であっても、きっと同じなんだろうなぁと。
「何か」をゼロから作り出すことはすごく大変だけど。
工程に関わることのない第三者は、仕上がったものしか見れないし触れないので…苦労してる過程なんて知る由もなく、まして思い入れなんて伝わらないのは当然だ。
膨大な時間や予算をかけても、心が折れるほどの努力や苦労を続けても、第三者の評価による結果が伴わなければ、おおっぴらに報われることは極めて少ない。
良くなければ評価はされない。
評価の対象にすらしてもらえないこともあるだろう。
それでも…何かをつくりだすうえで、時間や予算をかけて繰り返される努力や苦労が、人を満足させる仕上がりになる一番の要素で間違いないってことを、きっとみんな知っているはずだ。
さぁ、機織りの話がこんなことになってしまいましたが、明日は新宿で歌います!
17:45 ヨコタフロタ
18:15 Takashit yamazaki
18:45 前西原夕子
19:15 はじ☆こーじ(稲毛K‘s Dream)
19:50 junKroach
20:25 安藤匠
21:00 おやすみカシオペア
21:30 フジノ(tiny skunk)
20周年のイベント!
平日早い時間からのスタートになりますが、よろしければ是非に!!